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1300. 紀要 / 東海学園女子短期大学 [編] >
第18号 >
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http://hdl.handle.net/11334/1172
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タイトル: | 梅雨期における着装条件に関する研究 |
その他のタイトル: | A Study on the Conditions of Clothing at the Rainy Season in Japan |
著者: | 左納, 典子 |
著者(別名): | Sanoh, Noriko |
著者(ヨミ): | サノウ, ノリコ |
発行日: | 1983年10月20日 |
出版者: | 東海学園女子短期大学 |
抄録: | 梅雨期における好適着装条件を検討するため, 気温23℃, 湿度80%の環境で, 着衣の素材が衣服の気侯調節機能にどのような影響を及ぼすかを, 安静時並びに運動時について人体着用実験を行ない次のような結果を得た。1)総発汗量は, 安静時, 運動時ともポリエステル衣より綿衣にやや多い傾向がみられたが, 有意差は認められなかった。蒸発力(総発汗量に対する有効汗量の割合)は, 安静時では透湿性にすぐれるポリエステル衣の方がやや良好であったが, 運動時にはほとんど差はなかった。2)皮膚温は胸部で, 運動時において, 吸水性はすぐれていても蒸発力に劣る綿衣の方が高い値を示した。(P<0.05)衣内温, 衣服表面温についても, 胸部, 上腹部において同様のことがいえた。3)衣内湿度, および温度感覚, 快適感覚は安静時, 運動時のいずれにおいても試料間に差はなかった。以上のことから, 今回の実験においては, 用いた試料のうちポリエステル布は疎水性繊維にもかかわらず, 乾燥性はもちろん透湿性, 通気性においても綿布よりすぐれていたため, 梅雨期における衣服としては, ポリエステル衣の方がややすぐれているという結果を得た。すなわち, 衣服素材の着用時の衛生学的な性能は, 安静時においても, 運動時においても繊維組成よりむしろ構造特性の因子が関与していることが明らかになった。また, 安静時と運動時の間には, いくつかの測定項目について著しい差が認められた。すなわち, 緒言にも述べたように梅雨期は安静時にはやや冷涼感を感じるが, 少し運動すると発汗し高湿のため汗が充分蒸発せず不快を覚えるという従来からの経験的, 主観的事実が実験的に証明されたものと考える。 |
URI: | http://hdl.handle.net/11334/1172 |
出現コレクション: | 第18号
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