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1. 学術雑誌論文(学内発行分) >
1300. 紀要 / 東海学園女子短期大学 [編] >
第14号 >

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タイトル: 冬期における健康人手指へのブドウ球菌の分布
その他のタイトル: Distribution of Staphylococcus. sp. on Healthy Human Hands in Winter Season
著者: 友松, 滋夫
加藤, 保子
著者(別名): Tomomatsu, Shigeo
Kato, Yasuko
著者(ヨミ): トモマツ, シゲオ
カトウ, ヤスコ
発行日: 1979年9月30日
出版者: 東海学園女子短期大学
抄録: 冬期12月に69名の健康な女子短大生の左手の指間および肘関節内側から分離したグラム陽性のブドウ球菌の検索結果をそれぞれ第1表および第2表にまとめた。手からは, 58株のグラム陽性の球菌を検出した。スタヒロコッカスNo.110培地上の集落は, ほとんどが粟粒大であり, 硬さは脂状, 色調は白色, クリーム色から黄橙色の色素を産生した。これらのうち黄橙色色素を産生した菌株を14株, マンニット発酵能をもつ菌株を33株, コアグラーゼ陽性菌を3株検出した。また肘関節内側からはグラム陽性の球菌を55株検出した。これらの菌株の形態および集落の様子は手から分離したものとほとんど同じ傾向を示した。これらの分離菌の中から黄橙色色素を産生した菌株を9株, マンニット発酵能を有する菌株を17株, コアグラーゼ陽性菌を2株検出した。以上の分離菌株のうちから黄橙色色素を産生し, マンニット発酵能をもちかつコアグラーゼ陽性菌株である病原性の疑いの強い黄色ブドウ球菌は, 手から3株, 肘からは2株, 検出された(第3表)。これらの結果が示すように69名の健康人の手からブドウ球菌が58株, 84.1%, 肘からは55株, 79.7%と非常に高率で検出された。また病原性の心配のあるブドウ球菌は手から3株, 4.3%, 肘からは2株, 2.9%と低率ではあるが, 共に検出された。次に分離したブドウ球菌の耐塩濃度を調べた結果を第4表にまとめた。15%の食塩濃度ではすべての分離した菌株は発育可能でありさらに手から分離した菌株の13.8%, また肘から分離した菌株の14.5%はともに20%の食塩濃度まで発育可能であった。以上の結果を要約すると, 1.冬期に女子短大生69名の手および肘関節内側からグラム陽性のブドウ球菌をそれぞれ58株, 55株検出した。またそのうちで黄橙色色素を産生し, マンニット分解能を有し, かつコアグラーゼ陽性菌を手から3株, 肘関節内側から2株検出した。2.分離したブドウ球菌の耐食塩濃度を測定したところ, 分離したすべてのブドウ球菌は15%の食塩濃度で十分生育可能であり, さらに手から分離したうちの13.8%, また肘関節内側から分離したうちの14.5%は20%の食塩濃度まで生育可能であった。
URI: http://hdl.handle.net/11334/1129
出現コレクション:第14号

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